第3回「ケニアって何語?−言語から見るケニア」
講演日:2003年11月28日
講演者:船川夏子氏(国際基督教大学4年)
まずアフリカにはものすごい数の言語があるということに皆で驚きました。
なんと1000〜2000くらい!
多民族国家の多いアフリカ、日本のように一カ国(ほぼ)一言語の国は珍しく、一人の人が3,4言語をTPOで使い分けることも珍しくないそうです。
ケニアには約40〜50言語あり、公用語は英語、国語はスワヒリ語。
マスメディアの言語は圧倒的に英語もしくはスワヒリ語で、特に印刷物(新聞・本など)は英語に支配されているという感じです。
ケニアの言語でおもしろいのは「シェーン」と呼ばれる若者言葉。
仲のよい友人だけで通じる「秘密言葉」でしかも常に変化し続ける「流行言葉」みたいなもの。
しかしそのわりには全ての単語を逆さ読みにして話すとか、なかなか凝ったつくりらしいのです。
日本では女子高生の携帯文字みたいなものでしょうか?
ケニアで言語の問題は、部族語、スワヒリ語、英語のどれに重きをおくか。
部族語を保存すべきだとの立場や、部族語の強調は政治腐敗とも絡む部族主義の強化につながると懸念する立場、またグローバル化の中で英語を重視すべきという人、一方でそれはネオコロニアリズムだという考え、
様々入り乱れているようです。ディスカッションでは、それぞれの言語のメリットデメリットなどを話し合いました。
単なる意思伝達の手段ではなく、政治的パワー、経済力、教育の差、アイデンティティ、文化と深く関わる言語の問題は奥が深く、言語から見るアフリカという新たな視点を得られた学習会でした。

